きづきあきら+サトウナンキ『いちごの学校』
- 作者: きづきあきら,サトウナンキ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2007/07/30
- メディア: コミック
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あらすじ
軽はずみな先生と生徒の、軽はずみ模様と育児模様。
然し、生きていると、疲れるね。かく言う私も、時に、無に帰そうと思う時が、あるですよ。戦いぬく、言うは易く、疲れるね。然し、度胸は、きめている。是が非でも、生きる時間を、生きぬくよ。そして、戦うよ。決して、負けぬ。負けぬとは、戦う、ということです。それ以外に、勝負など、ありやせぬ。戦っていれば、負けないのです。決して、勝てないのです。人間は、決して、勝ちません。たゞ、負けないのだ。
勝とうなんて、思っちゃ、いけない。勝てる筈が、ないじゃないか。誰に、何者に、勝つつもりなんだ。
時間というものを、無限と見ては、いけないのである。そんな大ゲサな、子供の夢みたいなことを、本気に考えてはいけない。時間というものは、自分が生れてから、死ぬまでの間です。坂口安吾『不良少年とキリスト』より
引用がこれでいいのかはしらん。最近、というかここ3ヶ月くらい手元に本が無いときなどに青空文庫で坂口安吾を再読しています。あと半年くらい読んでれば全部再読できるかな。青空文庫にないのもあるけど。
チキンレースのスタート。
何をしたところで誰も罰などくれやしないし、なかったことにもよかったことにもならないし、糞野郎は糞野郎だし子供は子供だし。
物語において描かれる永遠が自分に訪れることを信じられなくても。容赦のない時間との戦いが終わるまで。生きる生きる。