そこなしハッピーエンド4

本の話とかアイドルの話とか。

うえお久光『紫色のクオリア』

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)



あらすじ

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

量子宇宙干渉機 (創元SF文庫)

量子宇宙干渉機 (創元SF文庫)

万物理論 (創元SF文庫)

万物理論 (創元SF文庫)

ゲッターロボアーク 1 (双葉文庫 い 31-15 名作シリーズ)

ゲッターロボアーク 1 (双葉文庫 い 31-15 名作シリーズ)

どれもおもしろいよ!

なんか感想見て回っていたら書くことがなくなってきたよ!
予定説やら王道やらについて書くのがよいかなあとおもいつつ、スティール・ボール・ランもまだ途中までしか読んでないしなあ。

あらすじはあらすじであって、本筋はひとつも語れていない。
読んでいて感じたのは、なにやらまじめだなあということ。もっとネタに関しては外連を効かせればよいのにと思うものの、書きたいのは”それ”ではないということ。



だらだら書く。
割と何度も言っているような気がするけれど、僕はヒロインの人生の物語に無遠慮に踏み込む主人公が苦手なので*1、ヒロインを守る為だけに百数十億年の進化の果てゲッターエンペラーに成った主人公が、ヒロインに否定されるのはそりゃそうだ、という感じ。


ヒロインを救えない等身大の自分を否定する=成長という図式は、その果てに自己を肯定できないのであれば、破綻する。
否定の果てに肯定はそうそうみつからないので、原点に回帰するのが、普通。


自分自身を許さない人間は、上遠野浩平の作品では”世界の敵”と呼ばれる。
そういうものに主人公はなってしまった。


自分を、世界を、”今”を肯定すること。
世界の敵は消え、ゆかりは死ぬ。
学は生きていくのか。それともゆかりと一緒に戦い死ぬのか。

なんにせよここに永遠は現出したのだし、この幸福な世界で彼女たちは幸せに生きて死ぬのでしょう。

*1:じゃあなんでわざわざラノベをたくさん読んでいるのだ