そこなしハッピーエンド4

本の話とかアイドルの話とか。

浅田次郎『鉄道員』担当:入山杏奈

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)


 高倉健主演で映画化した『鉄道員』を含む8作品が収録された短篇集。浅田次郎はこの本で直木賞を受賞受賞しています。
 ナツイチは集英社の企画なので集英社の小説すばる新人賞受賞作が多数含まれているのですがそれらの作品と比べると浅田次郎の小説はあからさまにエンタメに寄っており、直木賞はエンタメ小説賞なのだなあと納得する。収録されているどれを読んでも面白かった。
 死者との邂逅を扱った作品が多くそこに特に理屈がないのが寂しかったりもしますが、死者の出てくる話は理屈を作るとSFになり、理屈を説明しないとホラーになるので人情話としての純度を上げるには理屈が存在しないほうがいいんだろうな。全体的にエロゲやる人が好きそうなノリ。
 早くも、AKBメンバーへの言及をいれるのがきつくなってきたので構成を考え直します。とりあえず更新。