そこなしハッピーエンド4

本の話とかアイドルの話とか。

『マクロスフロンティア』 『星間飛行』感想

星間飛行』ランカリー=中島愛
普段、細野晴臣さんやはっぴいえんどのCDばっかり聞いているので、松本隆さんの参加を知ったときは大喜びだったのだけれども、とてもよかったです。またカップリングの『ねこ日記』は劇中歌の『ニンジーンLoves You Yeah!』を担当されていた一倉宏さんの作詞で、コピーライターらしい韻を踏んだ歌詞が気持ち良い良曲だと思います。コピーライター的な作詞が元々好きなのもあるけれど。糸井重里さんとか大好き。

このCDを、アイドルのデビューシングルとしてみた場合、かなり恵まれていると思う。基本的に100万円他単位のちっちゃな予算で、出来上がったものがどれだけしょぼくても「新人アイドルのデビューシングルを無条件に買う層」の分だけで確実に採算分岐を超えるように売られるアイドルが殆どであるであろうことを考えると。*1

作曲の菅野よう子さんが編曲もつとめているのは大きなプラス要素ですね。
「アイドルのデビューシングル」という仕事においては作詞作曲は実際誰がやってもあんまり差はなく、一番予算で差が出るのは良いアレンジャーが雇えるかだと思う。リズム隊がまるでデモそのままみたいな音を出していて、ちょっと聞くに堪えないようなCDはいくらでもある。


しかし本人の適正*2なのか売り方がホントに80年代アイドルっぽいなあ。最近のアイドルってSPEEDに影響を受けて当時乱立した芸能スクール(半分以上サギモドキ)にはいり、あきらかモー娘。を意識した売り方をされるインディーズアイドル時代を送って、運良くプロデビューの糸口つかむも本人達の初志と関係なく何らかの+α要素*3つけられて売り出されるのが普通だと思ってた。まあアニメという+αがついてますけどね。

*1:感覚で言っているだけで特に根拠とかデータとかないです。

*2:80年代アイドルのレコード集めが趣味だそうで。

*3:フェンダー社の広告塔として楽器を持たされてデビューした某道産子アイドルとか。某テクノポップユニットとか(最初は特にテクノで売ろうとか言うことでなく、自宅環境で一人で作りこむタイプの楽曲作りをする新人コンポーザは予算が安く済むってだけだったんじゃないかなあとか僕は勝手に思っている。ソースなし。)。